【期間限定:12月初旬~】
今期(R4)から鳴海はすべて生もと造りに変わります。白麹造り、生乳酸菌使用など、様々な新しい酒造りの挑戦してきた菊池杜氏ですが、ついにきもとに行き着きました。昨年から増やしてきた生もと造りに手応えを感じている証拠でしょう。
新しい白ラベルは、千葉産の“ふさこがね”を原料に昨年より精米歩合を落とした純米酒としました。古式の『槽(ふね/圧搾機)』からしたたり落ちる酒をそのまま槽場で瓶詰めした生原酒です。
一旦斗瓶などに採り貯めることがないため、搾りのタイミングで1本1本味わいに違いが出る可能性を秘めている。
生もとになった「ふさこがね」は香りにもやや甘みを感じるフルーティさ。口当たりは14度故ややライトだがプチプチ舌に当たる食感が実にフレッシュ。
昔の生もとっぽさはあまり感じないが、乳酸由来の甘酸っぱさが生もとと認識させてくれる。ガス感が強いので、さわやかな口当たりで切れも良い。
飯米なのでもっと平坦な酒質かと思ったが、程良い苦みが味を引き締めアルコールもちょっと控えめで実に切れの良いのど越しに仕上がっている。鳴海の先兵を務めるにはうってつけだ。