寺田本家では、令和2年の仕込みで創業以来初めて貴醸酒を仕込みました。仕込み用のお酒は連和元年の五人娘の純米を使用。寺田らしく木桶で仕込みました、。
通常の清酒が三段仕込みの課程において、酒母に蒸米、麹米、水を加えて醪量を増やすところ、貴醸酒仕込みでは三段目の「留め」において仕込み水の代わりに寺田の自然酒を加えて仕込んだ贅沢な酒。
貴醸酒は、国立醸造試験所が、国賓の晩餐会にフランス産のワインやシャンパンが使われるのを見て、「このような場面に合う高級な日本酒として、酒で仕込んだ酒を作る」というコンセプトのもと開発したものであるが、結果的には平安時代の古文書『延喜式』(927年)に記されている宮内省造酒司による古代酒の製法「しおり」と近いものとなった。貴醸酒の製法にはかつて特許が取得されていたが、すでに失効している。
※本品の性質上、内容成分が浮遊・沈殿する場合があります。 分離しましたら、よく振ってお召し上がりください。