今期(R4)から鳴海はすべて生もと造りに変わりました。白麹造り、生乳酸菌使用など、様々な新しい酒造りの挑戦してきた菊池杜氏ですが、ついにきもとに行き着きました。昨年から増やしてきた生もと造りに手応えを感じている証拠でしょう。
新しい白ラベルは、千葉産の“ふさこがね”を原料に昨年より精米歩合を落とした純米酒としました。古式の『槽(ふね/圧搾機)』からしたたり落ちる酒をそのまま槽場で瓶詰めした生原酒です。
一旦斗瓶などに採り貯めることがないため、搾りのタイミングで1本1本味わいに違いが出る可能性を秘めている。
生もとになった「ふさこがね」は香りにもやや甘みを感じるフルーティさ。口当たりは14度故ややライトだがプチプチ舌に当たる食感が実にフレッシュ。
昔の生もとっぽさはあまり感じないが、乳酸由来の甘酸っぱさが生もとと認識させてくれる。ガス感が強いので、さわやかな口当たりで切れも良い。
その直詰め生を一年間冷蔵保管・熟成させました。BYは醸造年度(フルワリーイヤー)を示します。このお酒は令和4年の醸造ですから、1年後の5年から見るとマイナス一年でBY-1.0といたしました。
あなたがチャレンジャーなら、ぜひこの挑戦酒をお飲み下さい。新たな勲章をその手に…