今年は原料米を富山産五百万石に変更。R4より生もと造りに大転換しました。古式の『槽(ふね/圧搾機)』からしたたり落ちる酒をそのまま槽場で瓶詰めした生原酒です。
一旦斗瓶などに採り貯めることがないため、搾りのタイミングで1本1本味わいに違いが出る可能性を秘めている。
香りは甘い醪の香りが心地よい。新酒らしい清々しさだ。
口に含むと、わずかにガスの発泡性を感じ辛みを増す。今年の青ラベルはかなり辛めの仕上がりだ。
今年の青ラベルは日本酒度は上がったが、原酒ながらアルコール度は低めの15度で、14号酵母らしいグレープフルーツのようなジュージーな香味が楽しめる。鳴海に限らず高酸味の酒が多くなっているが、直詰めのガス感で軽快に感じる。爽やかさを楽しむにはちょうどいい。
新酒らしさを楽しむのも『良し』、少し寝かせて味の載ってきたところを楽しむのも『良し』である。