酒米の王様『山田錦』を原料に醸した純米大吟醸酒を、滓の残したまま瓶詰め瓶内二次発酵を誘発させ直詰めよりさらに発泡感を高めた。
原酒ながらアルコール度は14度と低く、これは最近の鳴海の傾向でもあるが、糖度を残して二次発酵に繋がりやすくするためと思われる。
香りは洋梨のように甘くフレッシュな香味。
口に含むと、ほのかに残った甘さと後追いする苦みがグレープフルーツのような香味を感じさせる。。
やや生もとっぽさを感じさせながら、9号酵母の華やかさが前面に押し出されているよう。
昨年の生もとの純米大吟醸もそうだが、生もとと言っても一昔前とは違う。洗練されて、乳酸の酸味をフレッシュさに繋げているのが特徴だ。この傾向は日本中で見られる。
生もとといってかしこまることは無い。現代的な香味を楽しめるお酒に仕上がっています。