日本酒は通常、黄麹で麹をつくり酒母や掛け麹に用いますが、これを焼酎に使われる「白麹」で仕込んだらどうなるだろう?新たな挑戦の始まりです。
通常黄麹仕込みではアミノ酸が多く産出され旨味の素になりますが、「白麹」では極めて高いクエン酸が多く産出されます。クエン酸は梅干しやレモンに多く含まれる酸味で、酸っぱいと感じる素です。これが従来の日本酒には合いませんでしたが。最新の酵母との組み合わせ、食生活の変化で市場に受け入れられる用になりました。
鳴海では新杜氏に代わって、一旦白麹を休んでいましたが、R4の造りでは実験的に再開。生もと造りになった白麹ヴァージニティはさらに4MMPの効果を得てマスカットのごとく香り、シャープな飲み口。まるでベテランのウェイターが作るカクテルの様な香味を獲得しました。
まったく予想も付かない、もう目隠しで日本酒をは気づかない次元にたどり着きました…あなたは着いてこれますか?