五百万石の速醸無濾過生原酒。
原料米は千葉県長南町・牧田さんとの契約栽培米で「単一田圃」にて直まき栽培された五百万石。これを50%精米で仕込み、1801号酵母と901号酵母で発酵させた手の込んだ純米吟醸酒。
1801酵母は新しい酵母で近年の鑑評会で好成績から引っ張りだこの泡無し酵母。901酵母はかつで大吟醸向けに鑑評会の花形だった酵母の泡無し。YK35=といえば山田錦+協会9号+35%精米の略で大吟醸名酒のアイコンだったほど。
この酒ではこの二つの名酵母を使い、丁寧に仕込み育て上げました。
香りはそれほど高くは無いがバニラのような甘さを感じる。味わいは岩の井の中では甘味が多いが、しっかりとした酸味と苦みで調和させる。発酵の強さから来るドライな風味も感じ取れる。
後口は余韻は長いがベタッとするタイプでは無いようだ。
『山廃の岩の井』らしくその系統を強く受け継いでいると感じる。山廃でなくてもやっぱり岩の井の酒と主張している。今年のi240シリーズはできが良い。