富山県産の五百万石を原料に醸した純米酒を、古式の『槽(ふね/圧搾機)』からしたたり落ちる酒をそのまま槽場で瓶詰めした生原酒です。
一旦斗瓶などに採り貯めることがないため、搾りのタイミングで1本1本味わいに違いが出る可能性を秘めている。東灘の特別純米と非常に近いスペックだが、さて違いはあるのか・・・
香りは甘い醪の香りが心地よい。新酒らしい清々しさだ。
口に含むと、わずかにガスの発泡性を感じるが辛いほどではない。
今年の五百万石は日本酒度も上がり、酸度も高くなっている。その分やや濃厚な口当たりで、爽やかさの中にも味の多い酒質に仕上がっていると感じた。
ただ新酒ならではの堅さはある。それを新酒らしいと楽しむのも良し、少し寝かせて味の載ってきたところを楽しむのも良しである。