小見川の大姫酒造は蔵元と奥さんの二人(醸造期のみアルバイト雇用)で賄う極小蔵です。しかしその身軽さと、社長持ち前のバイタリティで近年はワインを自醸・発売。近郊に葡萄も植樹して完全自家製ワインも間近です。
蔵内の敷地ではヤギも飼い始めて、自家製チーズやブランデー、ジンなど次々と夢が膨らんでる最中です。そしてワインに続く第二弾として、今回『粕取り焼酎』の発売に至りました。
まず目につくのはアルファベットで書かれた品名。一段目と二段目はローマ字表記の粕取り焼酎ですが、その続きの「Riso Far cadere」は分かりませんね~。イタリア語で「米の雫」だそうです。化粧水のようなパッケージが目を引きます。
ラベルに描かれた犬は蔵元の愛犬のパグです。可愛いですよね。
中身の焼酎は、吟醸粕を再発酵させた粕取り焼酎で実に香りが高いです。昔ながらの粕取り焼酎は醪の蒸留時に籾殻を加えることも多く、独特のクセがあったのですがこれはそうしていません。ピュアなアルコール感です。
その上蒸留時にお酒の滓(オリ)を加えることで、さらに香りと甘みを加えています。
飲んで見るとまるで黒糖焼酎の様な甘みがあります。口当たりもマイルドです。さすがにアルコール度25%なのでストレートはキツいですが、ロックでやや氷を溶かしながら飲むにはいいでしょう。もちろん少し濃いめの水割りもどんぴしゃです。
一年目の焼酎としては大変良い出来です。というか、粕取り焼酎でここまでこだわったのは、中々無いと思いますよ。値段もちょっと強気ですが許せちゃいます。まー、一度飲んで見て下さい。千葉の粕取り焼酎です。